アスベスト除去の費用相場はどのくらい?解体費用も解説! 

公開日:2024/03/11 最終更新日:2024/09/13
アスベスト除去の費用相場はどのくらい?解体費用も解説! 

建物を解体する場合、アスベストの事前調査が義務付けられており、アスベストが含まれていた場合はアスベストの除去をしてから工事をしなければなりません。そのため、建物の解体費用とは別にアスベスト除去費用も予算に入れておく必要があります。そこで今回は、アスベスト除去にかかる費用相場や、建物の解体費用について解説します。

アスベスト除去の基本知識 

そもそもアスベストとは、断熱性などに優れた繊維状の物質(鉱物)で、1955年頃から建材としてさまざまな用途で使用されていました。しかし、アスベストは空気中に飛散しやすく、吸い込むと肺に入り込んでしまい、肺がんなどの重篤な病気に罹患するおそれがあることがわかりました。

さらに、アスベストによる健康被害で死亡例が多数でたことから、1975年に規制がはじまり2006年にはアスベストの製造や使用が禁止となりました。現在では、大気汚染防止法により建築物を解体・改修工事する際に、すべての建物においてアスベストの事前調査をすることが義務付けられています。

また、対象となる場合は調査結果を労働基準監督署および都道府県(地方自治体)に報告することも義務となっているのです。事前調査でアスベストの含有が判明した場合は、アスベストの除去が必要になります。

特に、1955年から1975年までに建てられた建物では、アスベストを使用している可能性が非常に高いため、注意が必要です。アスベストの調査や除去をおこなうためには、専門の資格が必要で、特に除去の工事はアスベストの暴露の危険性もあるため、費用は高額です。

アスベスト除去工事は、アスベストの「発じん性」によって3つのレベルに分類され、それぞれ除去の方法や費用が異なります。発じん性が非常に高いレベル1は、アスベストを含有する吹き付け材が使われている場合に分類されます。

この場合、除去工法・封じ込め工法・囲い込み工法などで除去をおこないます。次に、発じん性が高いレベル2は、建材にアスベストを含有する断熱材や保温材などが使われている場合に分類され、レベル1と同様に慎重に作業しなければなりません。

次に、発じん性が比較的低いレベル3は、アスベストを含有する硬く割れにくい建材が使われている場合に分類されます。タイルや外壁材などが例として挙げられ、飛散のリスクが低いため、手作業で除去をおこなう場合もあります。

アスベスト調査で建物にアスベストの含有が判明した場合、解体工事をする前にアスベストの除去が必要になるため、工期がのびてしまいます。スムーズに工事を進めていくためには、一貫して対応が可能な会社に依頼をすることも検討してみましょう。

除去や解体の費用相場 

前述したように、アスベストの除去工事は3つのレベルに分けられ、レベルや処理面積によって費用も異なります。レベル1の場合の費用相場は、約1.5~8万円/㎡。レベル2の場合は、約1~5万円/㎡。レベル3の場合は、約0.3万円/㎡となっています。

レベル1で処理面積が100㎡の場合、少なくとも150万円以上の費用がかかることになります。レベル3の場合でも、30坪程度の住宅の屋根では10万円以上、外壁では20万円以上の費用が目安としてかかるでしょう。

アスベストの除去が必要になった場合、費用負担はおおきくなってしまいますが、アスベストの調査や除去に関して、地方自治体で補助金が用意されています。補助の内容は自治体によって異なるため確認が必要ですが、補助金を忘れずに申請して、費用負担を補いましょう

解体工事の費用相場は、木造の建物で約3~4万円/坪、鉄骨造の建物で約4~6万円/坪、RC造の建物で約5~8万円/坪となっています。たとえば、30坪の木造住宅だと、少なくとも90万円以上がかかる計算になります。

また、解体工事の費用に加えて、ブロック塀や庭木を撤去する場合は、別途費用が必要になります。解体する建物の中に残置物がある場合や、地中に埋設物が見つかった場合も撤去費用が必要になるので覚えておきましょう。

解体工事とアスベスト除去は組み合わせられる?

アスベストを含む建物の解体工事は、事前調査後必要書類を提出し、近隣への挨拶や解体準備をおこなった後にアスベストの除去をおこない建物の解体をする流れになります。

アスベストの除去と解体工事を同じ業者に依頼すればスムーズに工事ができますが、アスベスト除去工事は危険度が高いため、除去工事をおこなうためには「石綿作業主任者」という資格が必要です。

そのためすべての解体業社で、アスベスト除去と解体工事を組み合わせて対応できるわけではありません。また、同じ会社に一貫して依頼する場合と、別の会社にそれぞれ分けて依頼する場合、どちらが安いかは見積もりをとってみないとわかりません。

建築年数からアスベストが含有している可能性が高い場合には、除去工事が必要になることを見越した会社選び、見積もり依頼が必要になるでしょう。

沖縄県那覇市における建物解体工事の費用基準

建物構造別の解体費用相場

建物解体にかかる費用は、構造によって大きく異なります。沖縄県那覇市の建物構造別の解体費用相場を見ていきましょう。

木造建築物の場合、1坪あたり40,153円が相場となっています。一般的な30坪の木造住宅を解体する場合、約120万円の費用が見込まれるでしょう。建物の坪数が大きくなるにつれて費用も比例して増加するため、100坪ともなれば約400万円が必要となります。

鉄骨造の建物は木造よりも若干安価で、1坪あたり33,000円が相場です。一方、RC造は鉄筋とコンクリートが一体化した構造のため、解体が複雑で時間がかかり、1坪あたり90,696円と大幅に高くなっています。これは、特殊な機材や技術が必要となるからです。たとえばコンクリートを砕くための大型重機や、鉄筋を切断する特殊な工具が必要となります。

内装の解体に限った場合、状況によって費用に大きな幅があるでしょう。最低でも1坪15,000円から、高いケースでは80,000円にまで及ぶことがあり、平均すると47,500円となっています。作業内容や撤去範囲、産廃の種類によって費用が大きく変動するため、天井や壁の撤去、電気配線の処理など、どこをどれぐらい解体するかによって費用が変わってくるのです。

このように、建物の構造によって解体費用が大きく異なります。ここで紹介した相場を参考に解体費用を予想しておくことで、予定外の出費を避けることができるでしょう。

付帯工事費用の相場

建物本体の解体工事以外に、ブロック塀の撤去やカーポートの解体などの付帯工事も必要となります。沖縄県那覇市における、過去に行われた付帯工事の平均費用相場は765,000円です。ここでは、工事内容別に詳しく相場を見ていきましょう。

工事現場の安全確保のための養生費は1m2あたり1,500円から、土間コンクリート処分は1m2あたり1,426円からが相場です。敷地内の樹木撤去と処分は、1m3あたり7,055円から、庭石の撤去は1m3あたり9,803円からとなっています。

建物周辺構造物の撤去も考慮が必要です。ブロック塀撤去は1m2あたり4,000円から、フェンス撤去は1mあたり1,021円から、物置撤去は1棟あたり49,353円からの費用が見込まれます。

特に注意が必要なのがアスベストの処理です。除去費用は、アスベストが含まれる部分の面積によって決まります。健康被害の観点から厳重な管理が求められるこの作業の相場は、1m2あたり23,019円からです。外壁や屋根瓦など、アスベストが含まれている場所によって作業の難易度が変わるので、それによって解体費用の単価も大きく異なってくるでしょう。

また、建物内部に残された不用品の撤去や処分費用は1m3あたり8,681円からです。残っている物の量や部屋の大きさによっても費用が変動します。

これらの相場は沖縄県那覇市での平均的なものですが、実際の費用は建物の規模や立地条件、解体時期などによって大きく変動する可能性があります。

RC造住宅の解体工事における見積もり例

具体的な建物解体工事の費用を、RC造住宅23坪2階建ての見積もり例で紹介します。

沖縄県那覇市では、RC造の解体費用相場は1坪あたり90,696円です。23坪の場合、建物解体費用は2,086,000円となります。これに加えて、付帯工事費用が必要です。

付帯工事には、先ほど紹介した養生費や土間コンクリート処分といった費用の他、「手壊し加算」が追加される場合もあります。前面道路が狭いなどの理由で重機やトラックが入れない場合、手作業での解体が必要となり、工期の延長や人件費の上乗せが発生するのです。たとえば、手壊し加算として1式850,000円が加算されることがあります。

アスベストの除去が必要な場合は、さらに費用がかかるでしょう。処理面積18m2、単価24,551円の場合、441,920円の追加費用です。

その他、養生費1式2,200,000円、室外設備・機器撤去1式300,000円、諸経費420,000円が加わると、今回の例の場合、最終的に消費税を含めた総額は6,927,712円となります。

このように、建物の解体を検討する際には、本体の解体費用だけでなく、付帯費用も含めた総合的な予算計画が極めて重要となります。また、アスベスト処理のような特殊な作業の有無が総費用に大きな影響を与える可能性があることも、この事例から読み取ることができるでしょう。

まとめ

アスベストによる健康被害は命に関わることから、アスベストの事前調査や除去工事は、経験豊富で信頼できる会社に依頼することが大切です。危険度の高いアスベストの除去工事は費用が高額になるので、建物を解体・改修する場合は、あらかじめ予算をとっておくとよいでしょう。また、スムーズに工事を進めるためにも、アスベストの除去工事をしなければならない場合を考えて、複数社に見積もりをとり、会社選びをするようにしましょう。

【沖縄県】おすすめのアスベスト除去業者7選

イメージ
引用元:https://ryuei-okinawa.com

引用元:https://ijscorp.jp/top

引用元:https://www.kktouei.jp/

引用元:https://ryukyu01.co.jp/asbestos/

引用元:https://www.kamizatokogyo.com/

引用元:https://shokaihatsu.jp/

引用元:https://machi-clean-kensetsu.co.jp/asbestos/
会社名琉栄開発アイジェイエストウエイ琉球ゼロワン神里工業翔開発街クリーン建設
特徴アスベスト調査から解体までトータルサポート!大幅なコスト削減と品質の向上を実現確かな目と経験をいかしたスムーズなサンプル採取作業“一現場・一担当者”をモットーに、これまで現場での事故はゼロコンプライアンスを徹底し安全施工・現場管理を遂行調査から届出書の作成及びアスベスト除去工事を一式で対応施工時には法令に従い適切な粉じん飛散防止対策を実施個人発注から大型施設・公共工事まで幅広く対応
主な事業内容アスベスト調査・除去/解体工事一式・付随工事全般
アスベスト撤去・LBP撤去・建物解体・各種建築工事(リフォーム・店舗内装・スタイルフォーム工事等)・現場管理・書類(英文・日文)作成・通訳翻訳業務解体・土木工事業・損害保険代理店・建設資材販売・海上運搬輸送業務建物解体工事・内部解体工事・アスベスト調査・はつり工事・産業廃棄物収集運搬・リフォーム工事・防水・塗装工事建物解体工事・内装解体工事・アスベスト含有調査・アスベスト除去工事公共施設改修工事・工場改良工事・工場改修工事建物解体工事・内部解体工事・船舶解体工事、草木伐採工事・造園工事、駐車場整備工事・調査及び処分【アスベスト調査、アスベスト除去】【PCB全数調査、PCB処分(運搬業務)】
対応エリア沖縄県内全域不明沖縄県内全域不明沖縄県内全域不明不明
事前相談/見積り××
営業時間/定休日【営業時間】8:00~17:00
【定休日】土曜日・日曜日・GW・旧盆・年末年始
不明不明月〜金:9:00〜18:00不明不明不明
詳細リンク詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら
公式サイト公式サイトを見る公式サイトを見る公式サイトを見る公式サイトを見る公式サイトを見る公式サイトを見る公式サイトを見る

おすすめ関連記事

PR費用を抑えた施工が可能なアスベスト除去業者の特徴とは?