アスベスト(石綿)の種類にはどんなものがある?

公開日:2024/03/11
アスベスト(石綿)の種類にはどんなものがある?

現在アスベストを含む製品の生産・使用が全面禁止となっていますが、ひとくちにアスベストといっても種類があります。アスベストの種類にはどのようなものがあり、どういう特徴があるのでしょうか。そこで今回は、アスベストの基本的な特徴と用途、アスベストの種類、健康被害と除去方法について解説します。

アスベストの基本的な特徴と用途

そもそもアスベストとはどのようなものなのでしょうか。ここでは、アスベストの特徴と用途について解説します。

アスベストとは

アスベストとは、天然の繊維状けい酸塩鉱物のことです。「せきめん」や「いしわた」と呼ばれることもあります。アスベストの繊維は、肉眼では見ることができないくらい細いです。

そのため、飛散すると空気中に浮遊することで人体に吸入され、肺胞に沈着しやすいものです。体内に残ったアスベストは、人体に健康被害を及ぼすことが知られています。

日本で初めてアスベストが発見されたのは、1764年頃に平賀源内が秩父の山中で発見し、それを使用した火で洗える布(火浣布)を製作しました。

産地は、カナダや南アフリカが有名ですが、国内では北海道中央脊梁山脈、北上山地、阿武隈山地、秩父山地などで産出されていました。しかし、現在では産出されていません

アスベストの用途

アスベストは、耐熱性、絶縁性、耐薬品性、耐腐食性、耐摩耗性などに優れ、加工しやすく安価であるため、昭和50年まで保温・断熱を目的として、ビルなどの建物の内装にアスベストが吹き付けられていました。

そのほかに、スレート材、ブレーキパッド、防音材などにも使用。しかし、現在では、アスベストは人体の健康被害を引き起こす可能性があると知られているため、アスベストを含む製品の輸入・製造・使用などが全面的に禁止されています。

ただし、過去の建築物に使用されているものは、使用禁止の規定は適用されません。

アスベストの主な種類とその特性

アスベストにはどのような種類があるのでしょうか。ここでは、アスベストの種類とその特性について解説します。

クリソタイル

クリソタイルは、世界で使用されている9割以上を占めるアスベストです。主にカナダで生産されていて、蛇紋岩を構成する主要な鉱物のひとつです。抗張力がアスベストの中で最も優れていて、耐熱性が約500℃まで安定しています。しかし、耐薬品性がどのアスベストよりも劣るという特性があります。

クロシドライト

クロシドライトは、アスベストの中でも毒性が高いものです。主な使用用途は、建物の吹き付けやセメント高圧管などでした。濃い青色をしているため青石綿とも呼ばれます。

アモサイト

アモサイトは、主に建物の断熱保温材として吹き付けられていたアスベストです。茶色がかった色をしている点が特徴的で茶石綿とも呼ばれます。

アンソフィライト石綿

アンソフィライト石綿は、アスベストのなかで最も耐薬品性に優れているものです。熊本県の鉱山で産出されていましたが、2004年以降生産・使用が禁止となりました。

トレモライト石綿

トレモライト石綿は、タルクや蛭石などの不純物として含まれるアスベストで、日本ではあまり出回っていません。2004年以降は生産・使用が禁止されています。

アクチノライト石綿

アクチノライト石綿は、トレモライト石綿と同じようにタルクや蛭石などの不純物として含まれるアスベストです。アクチノライト石綿も日本ではあまり出回っていないもので、2004年以降は生産・使用が禁止となりました。

アスベストの健康被害と除去方法

アスベストを吸い込むとどのような健康被害があるのでしょうか。ここでは、アスベストの件被害と除去方法について解説します。

アスベストの健康被害

アスベストの繊維を吸い込むと、異物としてたんと一緒に体外に排出されますが、すべてのアスベストが排出されるわけではありません。アスベストの繊維は丈夫で変化しにくい特性があるため、体内に残ったアスベストは肺の組織内に長く残留することになります。

この体内に残ったアスベストが原因で、肺の繊維化や肺がん、悪性中皮腫などの病気を引き起こします。また、アスベストは、吸入してから30年~50年の長い潜伏期間を経て発症するものです。

そのため、アスベストを吸い込んだ可能性があり、呼吸困難、せき、胸痛などの症状がある場合は、アスベスト疾患センターなどの専門医療機関に相談するとよいでしょう。

アスベストの除去方法

アスベストを除去するためにずさんな解体工事を行うと、空気中にアスベストが飛散する可能性があるため、国土交通省では危険性に応じた作業レベルを定めています。

レベルは1~3に分けられ、レベル1が最も危険性の高いレベルで、主にアスベストが含まれた吹き付け材の除去です。レベル2はアスベストが含まれる断熱材や耐火被覆材が対象となります。レベル3はアスベストが含まれるスレート材やビニール床タイルが対象です。

また、アスベストの調査・除去工事は、それぞれ専門の資格を取得する必要があるため、業者に依頼することがおすすめです。

まとめ

アスベストとは、天然の繊維状けい酸塩鉱物のことです。アスベストの繊維は、肉眼で見ることができないくらい細く、空気中に浮遊するため、人体に吸入されやすいものです。アスベストの主な用途は、断熱保温材として建物の内装に吹き付けられていましたが、現在では全面的に生産・使用が禁止されています。アスベストの種類は、クリソタイル、クロシドライト、アモサイト、アンソフィライト石綿、トレモライト石綿、アクチノライト石綿の6種類です。アスベストは、吸入すると肺の繊維化や肺がん、悪性中皮腫の病気を引き起こす可能性があります。また、アスベストの調査・除去工事は、それぞれ専門の資格が必要なため、業者に依頼するのがおすすめです。

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引用元:https://ryuei-okinawa.com

引用元:https://ijscorp.jp/top

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特徴アスベスト調査から解体までトータルサポート!大幅なコスト削減と品質の向上を実現確かな目と経験をいかしたスムーズなサンプル採取作業“一現場・一担当者”をモットーに、これまで現場での事故はゼロコンプライアンスを徹底し安全施工・現場管理を遂行調査から届出書の作成及びアスベスト除去工事を一式で対応施工時には法令に従い適切な粉じん飛散防止対策を実施個人発注から大型施設・公共工事まで幅広く対応
主な事業内容アスベスト調査・除去/解体工事一式・付随工事全般
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